“美st”などの美容雑誌で去年話題になったミルクピールですが、実は告知しておりませんでしたがサマンサクリニックでもミルクピールが始まっています。
ミルクピールはフランスのDERMACEUTIC社が開発した①グリコール酸、②乳酸、③サリチル酸の3種類の酸を絶妙な比率で配合したピーリング剤です。これらの酸にはそれぞれの特徴があります。
①グリコール酸
グリコール酸はサトウキビやブドウなどから抽出されたフルーツ酸です。分子が小さいので皮膚の奥深くに浸透し、組織の働きを活性化させます。グリコール酸の主な働きは角質の除去(剥離)となり、不要な組織を取り除くことで肌質が改善します。これにより、細かいしわが減少し、肌の色つやが輝きを増し、きめが細かくなります。研究の結果ではグリコール酸は保湿にかかわる有効成分だといわれており、ヒアルロン酸の生成を促し、角質層の保湿効果を向上させます。細胞の入れ替えを促進しコラーゲンとエラスチン生成を刺激することで組織の弾力性を保つ繊維に働きかけます。また、グリコール酸はスキンケア製品や皮膚科で使用されるピーリング剤の有効成分を浸透させる担体(Carrier)としての働きもあります。
②乳酸
乳酸は保湿とpHの調整に使用されると同時に、その抗菌性や脱色性、保湿効果が美容領域で活用されています。保湿効果は乳酸の水をとらえる能力に直接関係しています。体内ではケラチノサイトによるセラミドの生成を向上させます。また、乳酸がチロシナーゼを抑制することで脱色を促します。また、α–ヒドロキシ酸として角質層における細胞の結合力を向上させるため、肌の凹凸を減少させます。
③サリチル酸
十分な濃度であれば、サリチル酸分子は角質を剥離させることができます。コレステロール硫酸基転移酵素の活動を阻害することにより角質細胞間の結合力を減少することで角質溶解効果が生まれます。サリチル酸は角質溶解の特性に加えて、静菌性、殺菌性、光防護性や痒み止めといった特性を持っています。また、角質層のpHを減少させるため、皮膚の保湿力を向上させ、角質溶解作用を促進します。サリチル酸は不要な皮膚組織を取り除くのに非常に効果的で、乳酸を皮膚の深部まで浸透させるのを助けます。
ちょっと難しかったでしょうか。実際の施術後の感想としては何より”つや”が良くなる、もちもち感が出るという声が聞かれます。そして治療後すぐに化粧ができるので、別名パーティーピールとも言われています。”パーティーに行く前にミルクピールでキレイになろう”という意味です。百聞は一見にしかず、一度受けてみていただけるとその美肌効果がお分かりかと思いますが、できれば2週間に1回を6回続けることをお勧めします。
また、私愛用のサイトプロMDも大々的にショーアップされていました。これは次のブログに書かせていただこうと思います。