粉瘤
粉瘤とは
練馬区の皮膚科・美容皮膚科のサマンサクリニック院長の貞政です。 粉瘤とは、皮膚の下層にある脂肪組織がたまり、増殖して形成される良性の腫瘍です。一般的には直径が1〜5cm程度の丸いしこりとして現れます。発生部位は、首、胸、背中、腕、脇、太ももなどで、30代〜50代の女性に多く見られます。原因は分かっていませんが、遺伝的要因や肥満などが関係していると考えられています。
こんな場合はご相談ください
- 身体のあちこちにしこり膨疹がある
主な症状
しこり
粉瘤の症状は、しこりが触れた時にふにゃっとした感触があることがあります。一般的には痛みやかゆみはありませんが、化膿したり大きくなると周りの皮膚に圧迫感や痛みを引き起こすことがあります。また、細菌感染により、炎症を起こし赤く腫れることもあります。
疾患の原因
遺伝・加齢・肌の弛緩、摩擦
粉瘤の原因は、主に皮脂腺の詰まりや毛包の炎症によって起こりますが、それ以外にも遺伝的な要因や加齢による肌の弛緩、摩擦などが関係することがあります。また、生活習慣や食生活によっても影響を受けることがあります。たとえば、高脂肪な食事やストレス、睡眠不足などは皮膚の状態に悪影響を与えることが知られています。
治療方法
外科的手術
粉瘤の治療方法は、基本的には手術による摘出が行われます。手術は、局所麻酔下で行われ、小さな切開から内容物脂肪組織を摘出します。切開が小さく、傷跡が目立たないため、傷跡を目立たせないよう美容上の配慮も必要です。また、痛みや圧迫感がある場合は、炎症を抑える薬を使用することもあります。
日常の注意点
潰さない、切らない
粉瘤の日常における注意点は、自己判断で潰したり切ったりすることは避けることが重要です。また、自己流の治療を行うことは、炎症を引き起こす原因になる場合があるため、医師の指導のもとに治療を行うことが望ましいです。定期的な健康診断を受け、早期発見・早期治療に努めましょう。