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夏の終わりから帯状疱疹の患者さんが増えます

暑いですね!この暑さが毎日続くという天気予報をうらめしげにながめています。そして夏が終わる頃から毎年帯状疱疹の患者さんが増えてきます。昔水ぼうそうになった患者さんの神経節には水疱瘡ウイルスが潜んでいます。加齢や大きな病気をした時など免疫力が低下したときに神経を通って神経と皮膚に症状をだします。痛いです。そして皮膚には赤みと水疱ができます。中には帯状疱疹後神経痛といって、痛みやちりちりといった異常な知覚が残ってしまう方もいらっしゃいます。また、水疱から皮膚潰瘍になって痕が残ってしまうこともあります。全身どこでもできますが、右か左どちらか片方のみです。やっぱり過酷な日本の夏を乗り切ると体力が消耗して免疫力が低下するんだなあと毎年思うのです。

 そんなわけで、私も帯状疱疹の予防接種を注射しました。細い針を使うのでそんなに痛くないです。帯状疱疹はなった人でないとわからない嫌な痛みや不快感で、中には帯状疱疹後神経痛に移行して長く辛い症状をかかえることもあります。帯状疱疹後神経痛になるリスクとしては①皮膚の症状が重症、②顔に発疹がでた方、③高齢 の3つがあげられます。予防接種は50歳以上が適応で、1ヶ月以内に他の予防接種をしていない方、免疫抑制剤やステロイド内服薬を使っていない方、免疫に異常を生ずる病気がない方が適応になります。